静脈内鎮静法(セデーション)とは 「もう終わったの?目覚めたら治療が終わっている」治療法
静脈内鎮静法(セデーション)とは
「もう終わったの?目覚めたら治療が終わっている」治療法
静脈内鎮静法(セデーション)とは、静脈に鎮静薬を点滴して精神的にリラックスした状態で治療する方法です。
痛みを抑えることはできないため、痛みを伴う処置時は局所麻酔と併用します。
静脈内鎮静法は、完全に意識を失った状態ではなく、半分眠っているような状態(声かけに反応できる程度)にします。そのため、不安や恐怖を感じにくくなり、リラックスした状態で治療を受けることが可能です。治療中の記憶はあまり残りません。
このような方にオススメ
- 治療に対して恐怖心の強い方
- 高血圧症、心臓病、糖尿病などの持病があり、全身管理が必要な方
- 嘔吐反射の強い方
- リラックスして、楽に歯科治療を受けたい方
- 治療箇所が多く、痛みへの負担が大きいという方
- 障害等により歯科治療を受けづらい方
対象にならない、できない方(リスク等)
- 疾患により治療が必要とされている方
- 口が小さい、開きづらい、肥満などの理由で呼吸が難しい方
- 妊娠中の方
- 薬剤に対してのアレルギー症状がある方、禁忌症がある方
- 以前に麻酔などによる「ふらつき」がある方、麻酔が切れにくい方
全身麻酔との違い
全身麻酔の場合は、意識がなくなるため、人工呼吸器が必要となります。また、麻酔が切れるまでに時間がかかります。
静脈内鎮静法の場合は、眠くなりますが意識があり、自分で呼吸することが可能です。また、麻酔が切れ回復するのが早いのが特徴です。
静脈内鎮静法のながれ
静脈内鎮静法の治療については以下のような流れでおこなっていきます。
持病の有無や禁忌症、以前に麻酔を投与した際の状況などを問診致します。
患者様におかれましては、②の点滴・麻酔の投与から④休憩・説明までは意識がもうろうとするため、しっかり休憩してからお帰り頂いております。
- 問診・ご説明
- 点滴・麻酔の投与
- 治療
- 休憩・説明
費用
静脈内鎮静法:約5,000円(3割の場合の自己負担額)+処置にかかる費用
例えば、親知らずの抜歯などの外科治療の場合の料金
抜歯:約11,000円(3割負担の場合の自己負担額)
静脈内鎮静法、抜歯含む
静脈内鎮静法を行う場合の注意点・禁忌症
静脈内鎮静法には、注意点や禁忌症があります。治療前に歯科医師より確認させて頂きますのでご安心下さい。
ご不安がある方は、現在の治療内容などをお伝え頂き、お薬手帳などをご持参頂ければ確認させて頂きます。
- 妊娠中の方
- 使用している薬剤が禁忌である方
重症筋無力症(ジアゼパム、フルニトラゼパム)、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)を投与中の患者(ジアゼパム)、急性狭隅角緑内障(ジアゼパム、フルニトラゼパム)
- 小顎症、扁桃肥大、睡眠時無呼吸症候群、高度肥満などの疾患
- 筋ジストロフィーの方
- 向精神薬の治療を受けている方
静脈内鎮静法は当院にお任せ下さい。
当院ではミダゾラムとプロポフォールを組み合わせて鎮静を行います。
治療中は生体情報モニターで心電図や血圧、酸素飽和度などの観察を行います。
過去の歯科治療のトラウマから歯科医院が苦手な方はぜひ一度お問合せください!